佐井寺の墓地

墓地は、江戸前期(寛永時代)1620年代頃からあったと思われます。

佐井寺町霊園の阿弥陀如来立像(通称お迎え地蔵さん)は、元火葬場前にあり、台座正面に「寛永三寅⊡年(1626)谷若中」と縦書きに刻まれています。その前には石机台があり、上部に「元禄十⊡年(1697)⊡四月⊡佐井寺村」と横書きに刻まれています。お堂入口下石に「安永四年(1775)八月施主谷若中」と横書きに刻まれています。

 

参道に右側に六地蔵さんがあります。和仁家の古い文字が刻まれています。

 

昭和28年(1953)4月に先の大東亜戦争に佐井寺より出征され殉職された方々の慰霊の碑が自治会により建立されました。

 

お墓を見て回りますと、和仁家の古い墓石が多くあり年号のわかるものの中に

元禄時代(1680年代)のものがあります。

 

また江戸時代末期、弘化2年(1845年)佐井寺村で寺子屋を開かれた(医師赤井泰造家」の墓石があります。

 

そのほか、相撲取りの墓石が多く見られます。湊、朝日山と記された墓石があります。

 

 

写真は、昭和40年頃の墓地のある「墓の谷」の様子と、取り壊された火葬場、跡地は、整理、拡張されて現在に至っています。まだ昔の儘の環境が保たれていたことが伺えます。